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「東京タワー ミニチュア 模型」では、電光掲示板設置の代わりに「大展望台表示用フィルム」が付属する。これを展望台窓のスリットに差し込むと、内側の光が漏れて文字や図形が浮かび上がる仕組みだ。たとえば「ハートマーク」のフィルムを使うと、クリスマスシーズンに東京タワーで実施されたライトアップを再現できる。
このほか、サウンドセンサーが外部の音に反応し、ライトが蝋燭のようにゆっくりと点滅を繰りかえす「キャンドルモード」、1時間で電源がオフになる「タイマー機能」なども備えた。スリープタイマー付きのインテリアライトとして活用できるのはもちろんだが、タイマーにはもう1つ重要な役割があった。
「東京タワーには、午前0時、ライトアップが消える瞬間を一緒に見つめたカップルには永遠の幸せが訪れるという『ライトダウン伝説』があります。タイマーを使うと、これを自宅で手軽に楽しめるのです。是非試してみてください」。
東京タワーの高さはなぜ333m?
東京タワー鉄塔を建設する際、電波科学の権威を結集してそれぞれ綿密、慎重な検討を行なった結果、東京地区のVHFテレビ7局以上と将来開局が予定されるUHFテレビ局が、東京を中心とした関東一円(北は水戸、東は銚子、南は沼津、西は甲府)をサービスエリアとして電波を送る場合に、鉄塔の必要な高さは333mであるということがわかりました。こうしてみると高さ333mのタワーが昭和33年に開業したのは、偶然の一致ということになります。また、開業前の昭和30年当時、東京タワー構想を練っていた前田久吉の心中はこうでした。「科学技術が伸展した現代では、300メートルの塔をたてるくらい、あえて至難の業でもあるまいと考えた。やれば必ずできる、と私は膝をうつ思いだった。つまり私の東京タワー建設に対しての自信と決意は、京都東寺の五重塔からあたえられた、ともいえる。出来る!必ずやりとげてみせる!私はコブシをかたく握り締めて確信をえた。 私の練りに練ってまとめた東京タワーの構想は、これまでのお国自慢的な塔の背くらべとはケタはずれな、「どうせつくるなら世界一を……。エッフェル塔(320m)をしのぐものでなければ意味がない」というものだった。このエッフェル塔をしのぐ世界一の東京タワー建設の夢は、けっして平らな道ではなかった……。」
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